ストップ高: ispace (9348)
2025年1月8日(水) 16:00
- 株価始値
- 720 円
- 株価終値
- 844 円 前日比 +18.87%
- 株価高値
- ストップ高 860 円 前日比 +21.13%
- 時価総額
- 834.4 億円
- 出来高
- 16,046,400 株前日比 +426.15%回転率 16.23%
- 売買代金
- 129.97 億円 回転率 15.58%
材料説明
2025年1月8日、株式会社ispace(銘柄コード: 9348)の株価がストップ高となりました。これは、同社が月面探査ミッションに関して重要な認可を取得したことが主な要因とされています。具体的には、ispaceは2024年12月17日に内閣府から宇宙資源法に基づく「宇宙資源の探査及び開発の許可」を取得し、最速で2025年1月にも打ち上げを予定している「HAKUTO-R」ミッション2の実施に向けた準備を進めています。
さらに、ispaceの欧州法人であるispace EUROPEは、ルクセンブルク宇宙資源法に基づく欧州初の「月面探査ミッション認可」をルクセンブルク経済省から取得しました。これにより、ispaceは日本とルクセンブルクの両国で法的な認可を得て、月面での資源探査と開発を進める体制を整えています。これらの進展が投資家の期待を高め、株価上昇につながったと考えられます。
ispaceの概要
ispace(銘柄コード: 9348)は、日本を拠点とする民間宇宙開発企業で、主に月面探査や関連技術の開発を行っています。同社は「人類の生活圏を宇宙に広げる」というビジョンを掲げ、月面資源の活用を目指したミッションを進めています。特に、月面での水資源利用を基盤とする新しい産業の創出を目標としており、月を「地球経済圏の拡張地」と位置づけています。事業内容には、探査ミッションの計画・実施、月面での輸送サービスの提供、企業や政府機関への宇宙関連技術の提供が含まれます。
最近注目されているのは、同社の「HAKUTO-R」プログラムで、これは民間企業として初めて月面探査に挑戦するプロジェクトです。2022年12月にミッション1のランダーを打ち上げ、2023年には月面着陸を目指しました。さらに、2024年以降に計画されているミッション2では、月面探査車を用いた科学調査やデータ収集が予定されています。また、同社は国際的なパートナーシップを積極的に構築しており、NASAや欧州宇宙機関(ESA)との連携も進めています。これにより、民間主導での宇宙探査が新たなステージに進むことが期待されています。
ispaceは日本市場においても注目を集めており、2023年に東京証券取引所グロース市場に上場しました。宇宙開発関連企業としての先進性と技術力、さらには持続可能な経済モデルの構築を目指す姿勢が投資家から評価されています。宇宙産業の成長が見込まれる中で、同社は月面資源の商業利用や宇宙輸送市場でのリーダーシップを確立する可能性があります。