ストップ高: Chordia Therapeutics (190A)
2025年1月9日(木) 16:00
- 株価始値
- 345 円
- 株価終値
- ストップ高 391 円 前日比 +25.72%
- 株価高値
- ストップ高 391 円 前日比 +25.72%
- 時価総額
- 266.7 億円
- 出来高
- 11,382,900 株前日比 +418.23%回転率 16.69%
- 売買代金
- 42.67 億円 回転率 16%
材料説明
Chordia Therapeutics(銘柄コード: 190A)は、2025年1月9日に急騰し、ストップ高となりました。これは、同社の開発中のCLK阻害薬「CTX-712」が、急性骨髄性白血病治療薬として米食品医薬品局(FDA)から希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されたことが材料視されたためです。
CTX-712は、がん治療薬のパイプラインの一つであり、現在、米国で第1/2相臨床試験が進行中です。この薬剤は、細胞増殖に重要なCLKを阻害することで抗腫瘍効果を発揮する経口型の低分子阻害薬であり、特に再発または難治性の急性骨髄性白血病や高リスクの骨髄異形成症候群の患者を対象としています。
今回のオーファンドラッグ指定により、CTX-712は開発や承認申請のプロセスでさまざまな支援やインセンティブを受けられる可能性が高まり、同社の将来的な成長への期待が高まっています。
Chordia Therapeuticsの概要
Chordia Therapeutics株式会社(銘柄コード: 190A)は、2017年11月に設立された日本のバイオ医薬品企業で、神奈川県藤沢市に本社を構えています。同社は、がん治療薬の研究開発に特化し、探索研究からProof of Concept(POC)までのプロセスに注力しています。その後の事業展開として、ライセンスアウトや共同開発販売など、企業価値の最大化を目指した最適な戦略を採用しています。
2024年8月期には、主力開発品であるCLK阻害薬「CTX-712」の研究開発が順調に進行しました。日本での第1相臨床試験では、固形がん46例、血液がん14例の患者登録を完了し、卵巣がんや血液がんに対する有効性が示されました。また、米国での血液がんを対象とした第1/2相臨床試験も進行中で、2024年8月末時点で20例への投与が完了しています。さらに、MALT1阻害薬「CTX-177」は、小野薬品工業とのライセンス契約に基づき、米国で第1相臨床試験が実施されています。CDK12阻害薬「CTX-439」についても、臨床試験開始に向けた準備が進められています。
同社は、これらの開発品に関する特許取得にも注力しており、CTX-712の物質特許は51カ国で登録済みです。2024年4月には米国がん学会で第1相臨床試験の結果を報告し、卵巣がんや血液がんにおける有効性を示しました。また、2024年6月には米国臨床腫瘍学会でCTX-177の第1相臨床試験の概要が発表されるなど、国際的な学会での発表も積極的に行っています。